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1997年 アメリカ映画 106分
監督 ウィル・ガイガー
音楽 ジョン・マレー
編集 ジェレミー・カステン
撮影 ハリス・ダン
アソシエイトプロデューサー:アンドリュー・マトシッチ
ラインプロデューサー:ピーター・ユヴァル
共同制作指揮:アルベルト・アリオッティ
制作総指揮:フランコ・ザキア・ミケラ・コンティ
脚本/制作/監督:ウィル・ガイガー
配給:レイドバック・コーポレーション
協力:株式会社コダックシグマ |
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別れゆく友、最後のサーフトリップ
カリフォルニア北部の海岸の町。
ここで友に生まれ育った若者たちが、7年ぶりに故郷に集まった。癌におかされた旧友、ボブをサーフィンに連れ出すためだ。
しかし治療のために頭髪を失い、変わり果てた姿になったボブは彼らに会うことさえ拒んだ。
友を救いたい・・・ボブへの友情の証として、また自分たちの結束を固めるために、彼らはボブと同じように坊主頭になる。そして彼を病院から『誘拐』して最後のサーフトリップへと出発するのだった。
無条件の友情
死に直面しているボブだけでく、それぞれの若者がそれぞれの人生への乗り越えられない不安や問題をかかえていた。高校時代から絶つことのできないドラッグで刑務所からでてきたばかりのジェブ。一流の医者になることを望美ながらも、葛藤し続けるシュワルツ。ランスは俳優を目指しながらもなかなか目がでない。そしてノアはグリーンカードのために結婚した妻が妊娠し、その責任におしつぶされそうになっていた。
離れ離れで過ごしていた時間の距離を縮め、悩める彼らを癒したもの…それは無条件の友情とサーフィンであった。
脚本も手がけるウィル・ガイガーの初の劇場用作品。多くの映画祭で受賞し、高い評価をうけている。
サーフィンを前面に出した作品ではあるが、ビッグウエーブを探し求める従来のサーフィン映画とは類似しない。豊富でありながら、知識のない人にも楽しめる、適度に折り込まれたサーフィンシーン。
これは美しいバハ・カリフォルニアを背景に描かれる、人間ドラマなのである。
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